音声・画像
メディアファイル(音声や画像の総称)の取り扱いに関する解説です。
メディア一覧ウィンドウを開いて操作
プロジェクトメニューの[メディアリスト]からすべてのメディア一覧ウィンドウを開けます。
 ゲーム制作で必要になるBGMや効果音などの音声と歩行キャラクターやアイコンなどの画像をまとめて「メディアファイル」と呼びます。メディアファイルはBGM、サウンド、歩行キャラクターなどの9種類に分類され、それぞれ個別のメディア一覧ウィンドウ上で内容の確認や追加・削除を行なえます。メインウィンドウのプロジェクトメニューから[メディアリスト]サブメニューを開くと、9種類のメディアファイルを選択できます。
 なおメディアファイルは、あらかじめ登録されているシステム標準ファイルと作者が用意した独自ファイルをまとめて取り扱います。システム標準ファイルについての詳細は下のコラムの解説をご覧ください。
[重要] システム標準ファイルについて
 システム標準ファイルとは『タクティクスチャレンジv2』に最初から収録・登録されている標準のメディアファイルのことを言い、ワールドエディターとゲームシステムの両方にあらかじめ登録されています。システム標準ファイルを使って作品を作った場合、システム標準ファイルを配布用の作品ファイルに含める必要がないため、作品ファイルのサイズが劇的に小さくなるというメリットがあります。
 もちろんシステム参照ファイルを参照しないよう設定することも可能です。例えばオリジナルのグラフィックをたくさん利用したい場合などは、システム標準ファイルの参照を解除し、代わりに独自のメディアファイルを登録して使用してください。
[重要] 音量について
 BGMを設定できる場面では合わせて音量を設定できますが、BGMの元ファイルがMIDIの場合、Windows Vista以降のWindowsの仕様変更により音量が反映されず最大音量固定になってしまうことがあります。MIDIファイルを使用しているBGMに音量設定を行なう場合はご注意ください(システム標準ファイルのミュージックファイルはMIDIを使用しています)。
 なおWMAファイルやMP3ファイルを指定したBGMの場合、この問題は発生しません。
各メディア一覧ウィンドウの見方
 マップパーツ一覧ウィンドウを例に、ウィンドウ内の要素について説明します。
武器のアイコンをどれにするか選択する場合などにもメディア一覧ウィンドウを使用することになります。その場合は[閉じる]ボタンの隣に[選択]/[選択解除]ボタンが表示されます。
1.ファイルリスト
 ファイルリストにはファイル番号と名前の一覧が表示されます。内容の確認や追加・削除を行ないたいファイルを選んでクリックしてください。
2.ファイル情報
 ウィンドウの右半分に選択したファイルの名前、操作可能なコマンド、ファイル内容のプレビュー(と登録できるファイルの形式やサイズ情報)が表示されます。選択したファイルが作者が設定した独自ファイルの場合は名前を変えたり削除することができます(システム標準ファイルは内容を変更できません)。
3.システム標準ファイル設定
 システム標準ファイルに関する操作を行なうふたつのボタンがあります。[標準指定]ボタンをクリックすると、選択したファイルの番号までをシステム標準ファイルとして参照するようにできます。たとえば「022」を選択した状態でクリックすれば023以降は独自ファイルを設定できるようになり、「000」を選択してクリックすれば一切システム参照ファイルを使用せずすべてを独自ファイルにできるようになります。
 [ファイル整理]ボタンはプロジェクトに含まれる不要なメディアファイルを削除する機能です。たとえば以前は「001〜010:システム標準ファイル」「011〜020:独自ファイル」としていたのを「001〜015:システム標準ファイル」に変更した場合、011〜015までの独自ファイルはプロジェクト内に残っていますが使われなくなります。このような使用しない独自ファイルをプロジェクト内から削除し整理することができます。
 なお、メディアファイルのなかで「システム画像」だけは例外として各画像1枚ごとに標準/独自を選択できるようになっています。
独自のメディアファイル使用について
 『タクティクスチャレンジv2』では原則としてほぼすべての音声・画像を独自ファイルに入れ換えてゲームを制作できるようになっています。ただし独自ファイルの使用は『タクティクスチャレンジv2』に慣れた上級者向けの要素です。
 特に自作の曲や画像を作って利用するには、交換元の画像や音声がどの場面に使われているか、といった『タクティクスチャレンジv2』ゲームシステムについての詳しい知識が欠かせません。独自のメディアファイルを用意する作業はゲーム制作の本来の工程とはまったく別のものであり、準備に必要な時間などの負担が大きくなる可能性を認識しておく必要があります。音声や画像の自作や入れ換えなどに慣れていない方は、まずはシステム標準ファイルを利用してゲーム制作を行なってください。
※各メディアファイルに使用できるファイル形式や既定の画像サイズはウィンドウの右上で確認できます。