第2回バージョンアップ・正式実装を行ないました!
タクティクスチャレンジv2第2回バージョンアップの更新内容をお知らせします。
新しい遊びの創造をサポートするバージョンアップです
 第2回バージョンアップでは、ユーザーの皆様からいただいたご要望を中心に、タクティクスチャレンジv2で新しい遊びを創造できるよう様々な拡張を行ないました。
主要新要素:宝箱
システム標準ファイルのシステム画像(数値画像)に宝箱のグラフィックが追加されています。
 NPCを倒した際に宝箱が出現し、最大3つのアイテムを得られることがあるようになりました。
 宝箱の中身にはそれぞれ入手確率が設定されおり、100%入手できるものもあれば稀(1%)にしか入手できないアイテムもありえます。宝箱自体の出現率も個別に設定されているので、ごく稀にしか入手できない超レアアイテムを求める遊びも可能になっています。
主要新要素:弱体トリガーシステム
弱体効果が発動したキャラクターには汗をかくようなエフェクトが表示されます。
 NPCが特定のアビリティの効果を受けると弱体効果が現われることがあるようになりました。
 弱体効果を発動させるためにはNPCごとに設定されている特定のアビリティを命中させる必要があります(特定の向きからでないと弱体効果が現われない場合があります)。
 弱体効果が現われたNPCは、受けるダメージが増加したり、無敵状態でなくなったり、アビリティの使用に制限を受ける場合があります。また、宝箱を100%落とすようになることもあります。
主要新要素:オーラ効果拡張
システム標準ファイルのシステム画像(数値画像)にオーラ効果と弱体システム関連のエフェクトが追加されています。
 これまでキャラクターの種族によって発現することがあったオーラ効果が装備している武器によって発現することがあるようになりました。
 またキャラクター選択後数秒間、オーラ効果が及ぶ範囲を視覚的に判別できるようになりました。
 なおゲーム実行時にキャラクターが複数のオーラ効果を持つ場合は、より効果範囲が広いものが優先的に適用されます。範囲が同値の場合は右手武器>左手武器>種族の順で優先して適用されます。
主要新要素:ゲーム仕様の拡張
ゲームプレイ時に[ゲーム仕様]コマンドで作品ごとの設定を確認できます。
 ゲーム仕様を拡張し、作品ごとにカスタマイズできるバトルのルールとして「極意習得設定」と「高位置命中ペナルティ」の概念を追加しました。
 「極意習得設定」は、極意を極めて習得したアビリティを「従来どおりスペシャルアビリティとして一度の戦闘に1回だけ使える」か「通常アビリティと同様に何度でも使える」かの設定です。
 「高位置命中ペナルティ」は自分より高い位置にいる相手を攻撃する場合に受けるペナルティの量です。[高さ1.0あたり]の値は対象がより高い位置にいる場合に、その差に比例して影響するペナルティです。高低差が0.5であれば値の半分、高低差が2.0であれば値の2倍ぶん、命中率が低下します。[高低差>距離]は対象との高低差が距離を上回る(急な角度)場合に追加で受けるペナルティです(角度の程度によって影響量が変わることはありません)。
その他の新要素
 主要新要素以外に、以下の新要素がタクティクスチャレンジv2ゲームシステムに追加実装されました。
分類 説明
アビリティ使用条件
の拡張
特定の武器や道具を装備していないと使えないアビリティと、装備している道具を消費することで使用できるアビリティが実現可能になりました。
地形拡張 バトルフィールドの地形によって物理攻撃の命中率や魔法の成功率にペナルティを受けることがあるようになりました。
トピック拡張 トピックの機能が拡張されました。ひとつのトピックで複数ページの情報が表示される場合があります。また、ある時期を過ぎるとトピックを見られなくなることがあります。
ワールドエディター新設定要素
 タクティクスチャレンジv2ワールドエディターに実装された新機能/新要素をご紹介します。
分類 説明
トレジャーテーブル
新規実装
データベースの新要素として「トレジャーテーブル」が追加されました。トレジャーテーブルには宝箱の中身として入手できる3つのアイテムと、それぞの入手確率を指定できます。
クエストNPC拡張:
弱体トリガーシステムに関する新要素追加
クエスト/NPC編集ウィンドウから弱体トリガー設定を行なえるようになりました。
弱体トリガーとなる候補アビリティを最大8つまで指定できるようになりました。候補アビリティをひとつも指定しない場合は弱体効果が現われることはありません。候補アビリティを複数指定した場合はそのうちのひとつがランダムで弱体トリガーとなり、ゲーム中にそのアビリティの効果を与えたときに弱体効果が発動します。また、合わせてアビリティを使用する方向の制限を全方位/前方のみ/後方のみから選択して指定できます。
弱体効果が発動したときに表示されるログの文章を指定できるようになりました。NPC自身の名前(%t)、アビリティ使用者の名前(%u)、アビリティ名(%a)の3種を代名詞として利用できます。
弱体効果が発動した際の付加効果を設定可能になりました。付加効果は無敵化解除(最低HP無視)、HP消費アビリティ使用禁止、MP消費アビリティ使用禁止、TP消費アビリティ禁止、チャージアビリティ使用禁止の5種類です。
クエストNPC拡張:宝箱 NPCを倒した際に得られる宝箱に関する設定項目郡が追加されました。宝箱は従来の戦利品(予備装備品)入手判定より優先して処理され、宝箱が出現しなかった場合にのみ予備装備品の入手判定を行なうようになります。
クラス拡張 所持アビリティごとに「必要装備武器」「必要装備防具」を設定可能になりました。指定された武器や防具を装備していないとそのアビリティを使用できないようになります(未習得扱い)。
アビリティ拡張 「触媒道具」を設定可能になりました。この項目を設定すると、指定された道具を装備していないとアビリティを使用できなくなり、またアビリティ使用時に道具を消費するようになります。
武器拡張 オーラ効果を指定できるようになりました。
地形拡張 悪地効果として「物理命中ペナルティ」と「魔法成功ペナルティ」を設定可能になりました。攻撃/アビリティ使用者が自分がいるマスのペナルティを受けるようになります。
トピック拡張 トピック公開時期が[始]と[終]にわかれ、[終]を設定できるようになりました。[終]に設定した時期値になるとそのトピックは公開されなくなります。
メッセージを最大6行まで設定できるようになりました。
続けて表示するトピックを設定できるようになり、トピック表示の複数ページ化に対応しました。続けて表示するトピックは公開条件を無視して必ず表示することになります。
ゲーム仕様項目追加 「極意習得アビリティ用途」選択リストを追加しました。極意を習得したアビリティをスペシャルアビリティとして(1戦に1回)だけでなく、通常アビリティとして何度も使用可能にできるようになります。
共通弱体効果(弱体効果が現われたすべてのキャラクターに対する共通効果)としてダメージアップ%を指定できるようになりま した。
高位置命中ペナルティとして「高さ1.0あたり」「高低差>距離」を設定可能になりました。
システム画像更新 「IF画像3数値」に弱体効果発動時に表示されるエフェクト画像を追加しました。
「IF画像3数値」にオーラ効果エフェクト画像を追加しました。
「IF画像3数値」に宝箱(6種)の画像を追加しました。
インターフェーステキスト項目追加 情報2/2に「極意:SP」「極意:通常」を追加しました。ゲーム実行時の極意習得アビリティの用途を説明するためのテキストです。
戦闘ログ項目追加 オーラ効果を持つキャラクターを選択した際にログに表示されるオーラ効果情報の書式を設定可能になりました。
宝箱出現時のメッセージを設定可能になりました。
宝箱の中身を取得した際のメッセージを設定可能になりました。
制作時の新要素活用法:弱体トリガーシステムについて
 今回導入された弱体トリガーシステムは、主にクエストの繰り返しや上級プレイヤーへのこだわり要素として活用することを想定している機能です。
 従来プレイヤーはNPCを倒すためにもっとも効率が良いアビリティを選んでバトルを進めていくものですが、弱体を行なうためには正解のトリガーアビリティを探すために様々なアビリティを使用してみる必要があり、遠回りをしなくてはなりません。また、いつまでも正解のトリガーアビリティがわからず苦戦することもあるでしょう。つまり、弱体を狙う行動は初めて戦う場合などプレイヤーキャラクターに余力がないときには行なえない(勝てないかもしれない)行為となってしまいます。複数回繰り返すことですぐに慣れて飽きてしまうバトルに新鮮味を加えたり、さまざまなアビリティを試しに使ってみる余裕のある上級プレイヤーの探究心に応えるための手段としては有効ですが、このシステムを濫用したり弱体トリガーの発見を必須にするとプレイヤーにストレスを与えてしまうかもしれません。
 もちろん弱体しなければ進行に支障を来すような活用方法も「アリ」ですが、追加機能として実装されたこともあって弱体トリガーシステム自体がプレイヤーに認知されていないことは充分に考えられます。もしも「弱体を行なわなければならない」ようにする場合は作中であらかじめそのことをほのめかすなど工夫を行なう必要があります。「プレイヤーに弱体システムの活用を義務化すれば、クリエイターにも義務が生じる」ということを踏まえたうえで、このシステムを有意義にご利用ください!
注意事項
 なお、ゲームシステム上で新要素を見て確認するためにはプレイする作品の方で新要素の使用準備が行なわれている必要があります。サンプルゲーム『冒険者募集中!!』最新版は宝箱や弱体トリガーシステムに対応させてあります。
 11月〜12月に仮実装された新機能/新要素のうちで実装中止になったものはありませんので、制作中の作品で新機能を利用していた場合に設定変更などを行なう必要はありません。